今回はステンドグラスのガラスカットについてお話しましょう。
まずは、ガラスカット(直線)のやり方。
①ガラスカッターで切りたい場所にスコアを入れる。
※直線のカットなのでスケールを使用しています
②スコアを入れた場所をランニングプライヤーで挟み、割る。
※どこにスコアを入れたかわかりやすいように
白で線を引いています
原理としては
カッターでガラスに傷をつけ、割る
という感じです。
私が初めてガラスを切ったときは???という感じで、イマイチよくわかりませんでした。
カットする前、師匠がお手本を見せてくださって、それから自分でやってみたのですが、そう簡単にはいきませんでした。きっと、初めから簡単にカット出来てしまう方もいるのでしょうが・・・
カッターの使い方は頭では理解しているのですが、いざトライしてみると、ガラスの上はツルツル滑るし・・・力は入れた方がいいのか・・・切れているのか切れていないのか・・・
みたいな感じでした。
師匠には、
最初からカットが出来て才能あるんじゃない!?
みたいに冗談交えてほめていただきましたが、全く自分では納得いかず・・・でも、すごく楽しかったなぁという思い出があります。
ガラスのカットは、紙を切るのとは感覚が違います。紙とガラスだと、厚みが全然違うので
そりゃ違うでしょ
と言われるのがオチなんですがね。
また、直線を切るのと、曲線を切るのとでは力の加減も違います。
ガラスはまっすぐに割れる性質があるので、直線はわりと簡単にカットすることが出来ます。
一方、曲線はきちんとスコアを入れないときれいに割れません。
きちんとスコアが入っているかの目安として、カットしているときに
チーと音がしているかどうか
です。(音の聞こえはそれぞれです)
このスコア音が出ていれば、直線も曲線もきれいに割ることが出来るのです。
ガラスカッターは色々種類があり、
私は一般的なペンタイプを使っています。
人それぞれ力の入れ具合が違ったり、力が弱い方もいたりするので
そういう方はグリップのきくタイプがオススメです。
また、カッターのヘッドが大きいものや、直線向き、万能タイプなどがあります。
文房具屋さんでペンを買う際、
握りやすさ
重さ
ペンの滑り具合
文字の太さ
左:ガラスカッター
などを見て買うのと一緒で 右:ランニングプライヤー
ガラスカッターもその方に合ったものを使うのが大事だと思います。
初めからわりとガラスカットがうまく出来る方と、何年経験してもうまく出来ない方がいます。なかなかコツを掴むまで時間がかかってしまうことがあると思いますが、めげずに続けているとだんだんと切れるようになってきます。
生徒さんの中でも
全然上手にならない
カット失敗して落ち込んでる
という方がいらっしゃいます。その際、いつもこのように言葉をかけるようにしています。
誰でも最初から完璧に出来る人はいませんよ
初めの時からすると上達しています
他の人と比べない
と伝えています。
初めから完璧に出来る人なんていないと思っています。
そんな人がいるならその人は神様です。
人それぞれ出来ることは違いますし、やっていて上達しない人はいないと思います。
習得のスピードの速い遅いはあります。カットが下手でも、他の工程が上手だったり、
またはその逆だったり・・・
難しいけど頑張って作った作品は、達成感と愛着がハンパないです☆
最後に、
ステンドグラスのガラスカットのコツとして
①自分が力を入れやすい握り方
②傾き60度くらい
③焦らずゆっくり
④うまく力が入らない方は立って
他にもコツはあるでしょうが、何度もカットをして自分のやりやすいかたちを
見つけてみてください☆
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